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8Bit時代パソコン | SHARP MZシリーズ

 

MZシリーズの中で長い間フラッグシップとして存在していたのがこのMZ-80Bです。(1981年4月発売)
とても重厚でいま見ても存在感があります(実際に重い)、定価も278,000円と高かったので当時のユーザーの間では憧れのマシンでした。
性能では今のコンピュータと比較になりません、ただMZ-80Bには性能では語れないなにか神聖なものを感じるのは私だけでしょうか?
もうひとつMZ-80Bの特徴は横から見たときの美しいデザイン、形はもちろん、色のバランスも最高です。
ハードウェアの変更をするには、MZ-80K/Cと違いディスプレーの後ろの黒い部分を上に上げて行います、このあたりにも高級感が漂っていていい感じです。
性能もMZ-80K/Cより向上して、320×200のグラフィック表示も可能です(オプション)、他のMZシリーズとの互換性はなく孤高の存在です。


 

MZ-80K2E(1981年10月発売)はクリーンコンピュータご愛用10万台突破を記念して発売されました。
内容としてはMZ-80K2(MZ-80Kの完成版)のコストダウンバージョンで価格は148,000円に値下げされました。
ボディーカラーも白と緑のツートンの仕様で見た目もおしゃれになってます。
廉価版なのでリセットスイッチとCPUソケットが廃止されています、でも当時のツワモノユーザーなら自分で改造できるので、些細な問題かもしれません。

 

MZ-1200(1982年5月発売)はMZ-80K/Cのリニューアルモデルです、筐体は金属からプラスチックの一体成型に変わりました。回路は新設計になっていますが、MZ-80K/Cとの互換性を維持しています。
価格はMZ-80K2Eと同じ148,000円とオールインワンモデルとしては低価格でした、 しかし、発売当時のエントリークラスのライバル機種は低価格化が進み、カラー表示も可能だったため オールインワンモデルでは時代のニーズに応えられなくなっていました。 結局、MZ-1200はMZ-80K/Cシリーズ最後のマシンとなってしまい、MZ-80K/Cの資産は次のMZ-700シリーズに引き継がれることになります。

 

MZシリーズの中でも、性能を追求したモデルがMZ-2000です、その美しいシルバーメタリックの一体ボディは、20年を越えた現在でもデザインの斬新さは変わっていません。
グリーンモニターの隣にはフルオートの縦置カセットデータレコーダーが装備され、スピードは今と比較できませんが使い勝手は抜群でした。
しかし、MZ-2000(1982年7月発売)が登場した当時は既にパソコンのカラー表示は標準となりつつあり、この点でMZシリーズは遅れをとります。(MZ-2000はオプションでカラーモニターへ接続可能)
MZ-2000の発売から一年後、同等性能でディスプレイとカセットデッキを外したMZ-2200(1983年7月発売)が登場しMZシリーズ独特のオールインワン設計は終息に向かいます。

 

MZ-80K/Cの後継機のMZ-700(1983年1月発売)です、基本設計にMZ-80K/Cから大きな変更はありませんが 互換性はありません(移植は比較的容易)、CPU動作クロックは2MHzから3.58MHzにアップしています。
この機種からMZシリーズはオールインワン設計ではなくなりましたが、 キーボード上部の黒い部分にプリンターとカセットデッキを装着するスペースが存在し名残が残っています。 (データレコーダ搭載 MZ-731,MZ-721、プロッタプリンタ搭載 MZ-731、両方なし MZ-711、写真はMZ-731)
MZシリーズとしては初めてカラー出力に対応していますが、MZ-80K/Cと同等の40文字×25行のキャラクター表示のみで、グラフィック表示機能は搭載されませんでした。
ライバルであるNECのPCシリーズは、同時期にはグラフィック表示機能を標準実装していたので、性能の差は歴然だったのですが、MZ-80K/Cから引き継がれた、シンプルな設計思想は、またもユーザーに受け入れられ、熱心なユーザーの努力によりMZ-700の性能は限界まで引き出されることになります。
驚くことに2007年の現在でも、ユーザーの熱意は冷めることなくエミュレータに舞台を移し活動を行っています。


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